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美しい心根の人への憧れを持って

新装版 わたしが・棄てた・女 (講談社文庫)
新装版 わたしが・棄てた・女 (講談社文庫)
講談社
2012-12-14


テーマ:読書 人間


遠藤周作さんの 私が棄てた女 を読んで、の続きである。


私はこの本をとても気に入っている。
いろいろなことを考えさせられるからである。


小説の最後の方のところで、シスターの口を借りて遠藤さんは自分の言いたいことを言っているのであろう。
人間に必要なのは本心から人を思いやり、人に優しくできることである、と。


人間に必要なものは名誉でも頭の良さでも外見でも、趣味の良さでも何でもない。
本当に必要なものは心根、美しい心である、と思う。
登場人物のその女性は恵まれない職に就き、外見はよくなく、趣味も悪い。
しかし自然に愛の実践を行える、心の美しい人であった。


逆に言えば、これがなければいくら名誉ある地位の人でも、外見がよくても、趣味がよくても、何にもならない、ということであろう。


大切なのはその人の心がどうであるか、である。


本当に人を思いやり、人に優しくできる、これほどの美徳があろうか。
本当に美しい人、というのはこういう人であろう。
こういう人に出会うとホッとする。